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誰にも優しいノーリフティングケア🌟

  • 執筆者の写真: Ongaen-Director
    Ongaen-Director
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

令和7年度 筑豊地区 ノーリフティングケアフォーラムに参加してきました。


※ノーリフティングケアとは介護士が利用者を人力で抱えたり、ベット上でひきづったりするのではなくリフトなどの福祉用具を活用し安全に移乗・介助を行うケアのこと。これにより介護する側される側の身体的な負担減らし、腰痛の予防・褥瘡発生の抑制にもつながります。ということで多くの福祉関係者は理解していることと思います。


フォーラムではノーリフティングケアを標準化させていくための2施設の取り組みが発表されました。失敗、試行錯誤を繰り返し、現在は職員の満足度向上までの道のりなどを聴くことができました。

 

知識を変える⇒意識を変える⇒行動を変える(支援技術)⇒習慣を変える

まずは知識と意識を変えること!!が大切ということでした。

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ノーリフティングケアがよいのもとわかっていても定着阻害要因のひとつとして日本の介護現場では以下のような概念があることもあるようです。

抱きかかえの方が心がこもっている

技術があれば抱きかかえでも腰痛は起こらない

腰痛になるのは本人の不注意

「安全」とは利用者(被介護者)のための言葉だった

自己犠牲が美徳とされていた  (ノーリフティングケア協会HPより)


デモンストレーションではスライディングシートの使用状況について問われました。

「持っているけど使ってない」という声に指導者からがはいりました。

「なぜ使わないのか」⇒少し面倒、差し込みに時間がかかる・・

自分も多少気持ちが理解できる・・。でも、でもです!!。


利用者役として【不動で!】の指示のもと横になりギャッジベットで背もたれ挙上、ベット上での身体をもちあげられ移動・・。

ベット機能のみの使用と力技で動かされたあと体験(喉とおなかのつまりと恐怖を感じた)

⇒スライディンググローブでの《背抜き》&スライディングシートでの横・縦移動

何とも言えない解放感と背中に手の温かい感覚と何の負担も感じずに動かされる安心感。

その何気ない《背抜き》動作は喉のつまり感も解消。まさに人間の身体は一枚の皮でつながっていることを実感したし、飲み込みや呼吸に影響していることがわかる。

なんのためにやるのか、目的が変わる習慣を体験しました。

これを毎日何度も何十回も知らずにやるのか、知ってやるのかで違いがでてくると思いました。

拘縮予防・褥瘡はもとより、自分のからだにもどっていく感じを《背抜き》という行為でしることになるとは目から鱗でした。生活の質というより生きる質を高める、このひと手間もっとかけずにはいられなくなるのでした。

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