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ユマニチュードの考案者(イブ・ジネスト氏)来日講演🤩

  • 執筆者の写真: Ongaen-Director
    Ongaen-Director
  • 13 時間前
  • 読了時間: 3分

2025年 10/20 産業医科大学ラマツィーニホールにてユマニチュードの考案者であるイブ・ジネスト氏の講演会が開催されました。


ユマニチュードとは 「人間らしさと尊重するケアの哲学」

フランス生まれで現在15か国で実践されている。すべての患者・医療者を対象に人間としての尊厳を守りながらかかわることを目的とする。


認知症の人が興奮したり、抵抗したりするのは「自分を守るため」であり、攻撃ではないという視点にたつ。

ケアの根底には「人に会いに行く姿勢がある」仕事としていくのではなく

”その人に会いに行く”ことから始まる。


4つの柱見る・話す・触れる・立つ)を軸に脳に安心と覚醒をもたらすケアを行う。

〇見る:25センチ以内の親密関係で水平に優しく長くみつめる。3秒以内に声をかけ10秒以内にふれる。

〇話す:穏やかで肯定的なことばをつかい、「会いにきましたよ」と伝える。

〇触れる:下から支えるように、相手の尊厳を保ちながらふれる。

〇立つ:40秒たてばほとんどのケアが立位で可能になる。立つ力を引き出すことが生活の自立につながる。


◎この4つは母親が赤ちゃんを抱くとき行為にも共通し、人間らしさを取り戻すための根本の行為とされる。


☆実践と効果については相手の脳に安心のスイッチがはいる。 

不穏時の薬が不要になったり、寝たきりが95パーセント減少した施設もある。

「ねたきり」や「攻撃的」とされた人が笑顔を折り戻す例も多い。


社会へのひろがり

福岡市では家族介護者にもユマニチュードを教える取り組みがひろがっている。

⇒「人間らしさを取り戻す社会的アプローチ」として位置づけられている。


100人を超える産業医大の講堂のなかで上記のような基本理念や実践例、ケア哲学を学んだが学びとトレーニング・実践が不可欠であるとイブ・ジネスト氏はいう。

ケアする人というのは「相手の脳を育てる薬」

~以上講演会の内容より~


更に話のなかでは学ぶだけではだめでトレーニングも不可欠であること「ケアはアート」ととらえ、愛情とやさしさを届ける行為として磨いていくこと。とありました。

わが法人の基本理念は「まごころ」です。ケアの基本でもあるやさしさと愛情が相手にとどくよう「あなたに会いにきましたよ」瞬間瞬間その方に「まごころライセンス」をもってケアをすることを明日からやってみたいなと思いました。業務に追われるなかでついついわすれがちになる「われわれは何をするひとなのか」今一度振り返る機会にもなりました。


ケアの哲学・万国共通のケアの根幹の内容に触れ、心が洗われる想いで会場を後にしたのです。ケアって奥深い♡学びっていいな~!!


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