認知症ケアの基本
- Ongaen-Director
- 3月16日
- 読了時間: 2分
あらためて認知症ケアの基本ってなに?
☞安心感をもってもらうこと
記憶力が衰えていくなかでも安心感をもってもらえれるように支援すること。
こうすることで「精神の安定」につながり周辺症状によるトラブルが少なく過ごせる、このような事例はたくさんあります。ケアする側が余裕をもって接することから始めることが大切であること、、認知症ケアについて学んだ方も多いことと思います。
ただ実践においては基本はわかっているのだけど、いざその現場に居合わせて際には、対応にかなりの応用編・個別ケアが必要になってきて難しい、そう思う介護者も少なくないと思います。
おひとり、おひとり生きてきた背景、疾患による身体状況等全くちがうため、画一的な正解の対応というのが「ない」、わかった気になれないところが、認知症ケアの対人関係の難しさであるのではなかと考えます。
福岡県の大牟田市では認知症を地域で支えるしくみをつくり、サービス向上に取り組まれている自治体のひとつ。
大牟田市が長年このような活動に取りくまれるなかで『認知症の人を地域でささえる』ことの違和感が実践や事例検討のなかからみえてきたそうです。
認知症のかたが自宅で暮らせるように地域の支えあいを構築していたつもりが、一方では住みづらさを抱えさせてしまっていると。それはなにかというと
→認知症のひとは支えられるべきひとという固定観念がそうさせていたのではなかいという気づきだったそうです。
そのきづきから「支援するひと」「支援されるひと」の関係性を超え、『ともにいきる人』として水平な関係性を構築することがあげられていました。
「支えてほしい」、「助けてほしい」と声よりも「何かをだれかと一緒にしたい」、「できることがあればやってみたい」の声。そんな認知症のかたとの出会い直しのなかで[for(本人のために)からwith(本人と一緒に)〕課題解決型指向から可能性指向への転換そこへ意識をかえていくこと、そこが専門職のしごとの楽しさにつながり、目の前のひとりひとりのより良い暮らしも生まれ、好循環になるのではという期待。
認知症にかぎらず、生きていく限り人との【関係性】というのは切ってもきれません。
支援するひと、されるひと、認知症ケア、支援のありかたについて、いまいちどどうあるべきか、立ち止まって考えてみることこんな姿勢が高齢者福祉を地域全体でを担っている法人として大切でないかと改めて感じております。
